初雪も降り、札幌が根雪になるのも秒読みといったとこでしょうか?皆様、冬支度は進んでいらっしゃいますか?さて、今回のブログは、8月のブログでも触れた大雪被害の現場からご報告させて頂きます!
現場は札幌市北区の築42年の一軒家です。25年以上前に一度大規模リフォームを行われた後、定期的にメンテナンスされてきたそうです。今回のご依頼は屋根の塗装と、今年初めの札幌近郊の大雪の影響で屋根からずり落ちてきている雪止めの交換でした。しかし、実際に現地調査させて頂いたところ、ご依頼以外にも修繕が必要なところが複数箇所見つかりました。
まず、軒天井の一部が傷んでいました。これは現地調査中に弊社のスタッフが発見しました。
この軒天井部分は屋根の形状からみると、積もってしまった雪がちょうどとどまるような位置でした。他の場所の軒天井がここまで傷んでいないこと。また、例年はこまめに雪下ろしをするが今年はなかなか追いつかなかったというご依頼者様のお話からも、今年初めの大雪で、長期間雪が積もり、凍ったり解けたりを繰り返しているうちに傷んでしまったのではないかと考えられます。
当初は、「下地補強→スレート貼り→塗装」という流れで修繕する予定でしたが、改めて調査すると下地の傷みがひどい状態でしたので、お客様と相談の上、雪などにも強い板金を貼るという修繕に変更しました。また、構造的に屋根に多くの雪が積もると今回修繕した軒天井部分に雪がとどまってしまいます。そこで、軒天井の手前にも雪止めを設置して、積もった雪が長期間軒天井にとどまるのを防ぐようにしました。
次に、屋根の雪止めは、ご依頼者様のおっしゃる通り、すぐにでも落下してしまいそうなものもいくつかあり、危険なものはその場で回収しました。こちらは、板金屋さんとも相談しながら雪止めの設置個数や設置場所を見直しました。
最後に、現地調査中に発見したのが換気フードの破損でした。こちらも屋根の構造などを考えると落雪のはずみで破損したと考えられます。雪解け時期の換気フードの破損は例年でも比較的多い被害だと思われますが、そのままにしておくと、小鳥やスズメバチが巣を作ったりなどの二次被害も考えられます。出来れば早いうちに修繕されることをおすすめします。
こちらのご依頼者様のケースでは、「屋根の雪止めの破損」と「換気フードの破損」が火災保険の雪害と認められて保険がおりたそうです。
今年初めの札幌近郊の大雪のような異常気象の場合は今回のケースのように、火災保険の「雪害」に該当する場合もあります。火災保険を申請する場合は、被害が起きた時点、被害に気付いた時点で被害状況を確認できる写真の撮影が必要となります(※ただし、火災保険の請求期限は基本的に被害発生から3年以内です)。今回のケースでは、工事前の調査の際に弊社で撮影していた写真を火災保険の申請にご利用頂いたそうです。
外まわりのことでも、何かお困りのことがございましたら、私たち住みか & renocoにご相談頂ければと思います。お家の状況や環境に合わせて最適な方法で修繕させて頂きます!